鼻について
鼻水・鼻づまり
鼻の炎症、鼻の中のできもの、鼻の中のかたちなどが原因となる症状です。
鼻の診察をし、必要に応じてレントゲン等の検査を行います。
診断、検査のうえ、投薬等、原因に合った治療を行います。
鼻の中のかたちに原因がある場合は、手術治療が有効となることもあります。
副鼻腔炎
鼻の副鼻腔(前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞)という部分に炎症が起きる病気です。
副鼻腔に膿(うみ)が貯まる副鼻腔炎がいわゆる「蓄膿(ちくのう)症」です。
原因として、細菌、ウィルス、真菌(カビ)、アレルギー、虫歯などがあります。
症状として、ドロっとした鼻水、鼻づまり、頭痛、顔面痛、鼻の中が臭い、嗅覚が低下する、鼻水がのどに入る、痰、咳などがあります。
治療方法は、原因により異なりますので、症状が出た場合、受診をおすすめします。
慢性化して通院では治らないときや、急性でも症状がひどいときは手術が必要となることがあります。
アレルギー性鼻炎(花粉症)
アレルギーによる鼻炎で、季節性と通年性があり、季節性のほとんどが花粉症です。
主な症状として、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみがあげられます。
通年性の原因としては、ハウスダスト(ほこり)、ダニ、ペットのフケなど様々です。
自然に治ることはまれで、一度発症するとずっと症状が出てしまいます。
症状を完全になくすことは難しい場合もありますが、日常生活に支障がない程度に緩和できるように治療を行います。アレルギーの薬には眠気などの副作用がでるものが多くありますので、それぞれのライフスタイルに合った治療法を提案いたします。
また、症状が年中続いてひどいとき、薬が効かない、薬を飲むことができない、などの場合はレーザー治療や後鼻(翼突管)神経切断術が治療の選択肢に挙がります。これまでの鼻科手術の経験から判断しますので、気軽にご相談ください。
レーザー治療は随時行っておりますが、スギ花粉症の方は花粉飛散中には行えませんので、ご希望の方は12月上旬までに済ませてください。なお、前処置などに時間を要するため、平日午前は11時まで、平日午後は18時まで、土曜日は12時までに来院していただくようお願いいたします。
スギ花粉症、およびダニアレルギーを唯一根治できる治療として、舌下免疫療法があります。スギやダニのエキスから作られたお薬を毎日内服し、体を少しずつスギ花 粉およびダニに慣らしていく治療です。
当院ではスギの舌下免疫療法(シダキュア)、ダニの舌下免疫療法(ミティキュア)を行っております。アシテアは取り扱っておりません。
嗅覚障害
鼻の奥で脳との境目に、においを感じる神経があります。
嗅覚障害には、においの神経までの通り道が塞がるために起こる呼吸性嗅覚障害、においの神経そのものが傷んでしまう神経性嗅覚障害があります。
呼吸性の場合はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因であることが多く、原因の治療を行います。神経性は風邪を引いた後や外傷後に起こることが多く、飲み薬や点鼻薬で治療を行いますが、治りにくいこともあります。