舌下免疫療法とは?
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に取り込むことで、アレルギー反応を弱めていく治療法(減感作療法)です。
減感作療法には、主に注射による皮下免疫療法と舌の下の粘膜から投与する舌下免疫療法があります。
これまでは、減感作療法は皮下免疫療法が中心でした。しかし、舌下免疫療法は注射の痛みや通院の必要がないこと、そして全身におよぶ副作用の発現率が低いため以前から注目されており、2014年から保険適応になりました。
現在、スギ花粉症、ダニアレルギーの方の治療が可能です。
減感作治療で花粉症はどのくらい良くなる?
唯一、スギ花粉症、およびダニアレルギーを根治させることのできる治療法ですが、みなさんに効果があるわけではありません。
治療を行った方の1~2割はスギ花粉症、およびダニアレルギーの症状がなくなり、3~4割はかなり楽になスギ花粉症の方は飛散時期に使う薬が減った、2~3割は症状はあるが以前より楽、と答えられています。ただ、2割程度は全く治療効果がなかったと答えられています。全体的にみますと8割程度の方に何らかの効果があります。